みなさま、こんにちは。
当社シンプレクス・ホールディングスは6月19日(日)午前11時より、第14期定時株主総会を開催いたしました。
幸い天候にも恵まれ、当日はホテルオークラ東京に291名もの株主の方にお越しいただきました。
ご出席いただきました株主のみなさま、誠にありがとうございました。

以下、質疑応答の内容をご紹介します。
第14期定時株主総会FAQ
Q.1
招集通知の事業報告の中で、FX事業で障害が発生したとありますが、その詳細について教えてください。
A.1
昨年5月のギリシャショックで取引量が大幅に増えたこと等に起因し、システム障害が発生しました。顧客の皆さまにはご迷惑をお掛けいたしまして申し訳ないと思っております。顧客名に関しては、顧客の事情等もございますのでコメントは差し控えさせていただきます。
システム障害の結果、個人投資家の取引に影響を与えてしまいましたので、金融機関が金融庁に対して理由の説明と抜本的対策の報告を行いました。
当社の対策といたしましては、障害を起こさないよう、システムのキャパシティを増やすため、ハード面の増強をいたしました。さらに、障害時の対応についても、運用に関するルールをより強化し、運用に係る人員数を増加させております。
障害対策には昨年、数億円を投資し、障害を発生させない体制づくりに力をいれております。
Q.2
ストックオプションの発行は会社の成長のために必要なのでしょうか。また、従業員にとってストックオプションは効果的な制度ではないと考えていますがいかがでしょうか。
A.2
ストックオプションの発行には、メリットとデメリットがあることは重々承知しております。その上で、当社のストックオプションの制度は行使可能になるまで3年を要し、権利行使が可能になってからも、長期にわたって業績の向上をさせなければ、権利の行使が困難となる制度設計をいたしており、より株主の皆さまと、取締役、従業員のベクトルが合う制度であると考えております。
また、本当に従業員にとってストックオプションが効果的な制度であるかどうかについては、今後も継続的に検討していき、より良い制度があれば、ストックオプションに代えて採用していきたいと考えております。
Q.3
FX取引について、為替の瞬間的な変動に起因する損切りによって、投資家が損失を被ることがないように、システム面で改善してほしいのですが。
A.3
損切りルールに関しては、金融庁の指導に基づいてルールが設定されているため、当社の判断のみで、システムを変更することは困難です。
しかし、金融庁では個人投資家の様々な意見を取り入れているようですので、個人投資家の方の貴重な意見として、是非金融庁にご意見頂ければと思っております。
Q.4
日本の金融機関において、金融フロンティア領域への投資が不足している背景について教えてください。
A.4
金融機関の仕事は大きく分けて2つあります。一つ目は、金融機関が収益をあげる分野であり、この部分をフロントといい、それ以外の部分をバックといいます。
日本の金融機関のフロント部分に対する投資を1とすると、バック部分に対する投資は9となり、全体の投資のうち10%程度しか、フロント部分に向けられていないということになります。他方で、欧米の金融機関においては、フロント部分とバック部分への投資の比率は概ね5:5であり、ここに日本の金融機関の収益力が低い原因があると私は考えております。
この背景はというと、日本では、金融機関に対して、非常に厳格かつ複雑な規制が存在し、バック部分への投資を大きくせざるを得ないということと、政府の規制、法令に従うことを目的とする投資は予算を得やすいということがあると考えております。
一方、フロント部分への投資はというと、投資に対してどれだけの収益を獲得できるのかについて、当然、収益が獲得できる場合と、できない場合の両方の可能性が存在するため、規制や法律に基づくバック部分への投資と比較して、投資のための予算を得にくいということが言えます。この点もフロント部分への投資が少ない理由だと考えております。
海外の金融機関では、フロント部分へ投資をする場合に、投資に見合った収益が獲得できなかった場合には当然責任を負わせることに加え、投資をしなかった場合の逸失損益に対しても厳しい責任を負わせています。他方、日本の金融機関はというと、投資をしなかった場合の責任については曖昧なままで、追及されないことが多いということが言えると思っております。
当社といたしましては、フロント部分への投資をすることがより高い確率で収益の獲得に貢献することを、コンサルティング等を通して、金融機関に説明し、投資を促進してまいりたいと考えております。
Q.5
現状の株価水準を考慮して、自社株買いをされる可能性はあるのでしょうか。
A.5
当社では、現在の株価が適正水準か否かについては、コメントしない方針としていますので、株価水準についてのコメントは差し控えさせていただきたいと考えております。投資判断をする上で、必要な情報についてはIRを通じて公正かつ詳細に説明をすることが当社の義務だと考えております。
自社株買いにつきましては、過去にも何度か実施しており、現在、ある程度の株数を保有しております。今後の自社株買いの方針について明確に申し上げることはいたしかねますが、当社の事業状況や株価水準、中期経営計画等を考慮しつつ必要であれば、選択肢の1つとして検討したいと考えております。
Q.6
新たに連結子会社化したバーチャレクス・コンサルティング社(以下、VX社)についての質問です。VX社とシンプレクス・ビジネス・ソリューション社(以下、SBS社)の事業内容が重複しているようですが、両社を子会社するメリットについて教えてください。
A.6
SBS社は、過去には連結子会社として機能している時期がありましたが、現状ではペーパーカンパニーに近い状況でほとんど活動しておりません。
一方、VX社は、主にCRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)の分野で、コールセンターのオペレーション、コンサルティング、システム開発を中心に事業を行っている会社です。VX社の売上はCRMの領域における、コンサルティング、システム開発、コールセンター運営のアウトソース等によって構成されており、当社グループの連結の売上と利益に貢献しております。
したがいまして、SBS社とVX社の位置づけは大きく異なることとなります。
また、当社がVX社を子会社化するシナジーに関しましては、大きく分けて2点ございます。
1点目は、VX社のコールセンターの提供先には金融機関も含まれるため、当社が金融機関に対してディーリングシステムを提供し、VX社はCRMにおいてサービスを提供することで、幅広い分野のサービスの提供が可能である点です。
2点目は、当社はUMS事業において個人投資家向けのサービスを提供しており、UMS事業でVX社のサービスを活用することで、個人投資家からのお問い合わせに24時間対応が可能になるなど顧客満足度を高めることができるという点です。
このような経緯もございまして、VX社を子会社化することには、メリットがあると考えております。
Q.7
施設利用権の内容について教えてください。仮にゴルフ会員権を保有しているのなら、手放して欲していただきたいと考えています。
A.7
ゴルフ会員権および健康診断施設の利用に関する権利を保有しております。ゴルフ会員権を保有することの良否については判断が難しい部分ですが、従業員と役員のコミュニケーションの機会の確保等にも役立てており、有効に施設を活用できていると考えております。
ゴルフ会員権を手放して欲しいという意見に関しましては、株主様のご意見として、真摯に受けとめ、社内で検討したいと考えております。
Q.8
金融というと銀行や証券会社、株式やFXなど広い概念であり、売上に占める割合が高いのはどのような金融機関なのか、また、今後はどのような金融商品をもって成長していきたいとお考えでしょうか。
A.8
顧客別に見ると、銀行系では、メガバンク系を中心とする大手銀行、大手信託銀行が主な顧客です。これに加え、証券会社では、3大証券とこれに続く準大手証券まで上位10社程度。さらにはインターネット証券、ネットバンクといったところが、現時点での主要な顧客層となっております。生命保険会社やアセットマネジメント会社、地方銀行については現時点では、ほとんど実績がありませんが、今後、UMS(サービス提供型事業)などの形で事業を展開してまいりたいと考えております。
金融商品別に見ると、当社は、プロのマーケットにおいて債券の分野に強い企業としてスタートいたしましたが、成長と共にデリバティブ、株式の分野にも参入して実績をあげています。ここ6~7年に関しては個人投資家向けのインターネット取引システムのマーケットに参入しており、株式に加え、近年の成長を牽引したFX分野にも注力し、売上を拡大しております。
当社は金融機関にとって、初期投資を低く抑えることが可能な、成功報酬型のサービスを提供しており、今後も、より多くのお客様に当社のサービスをご利用していただきたく思っております。
さらに、先日、発表いたしました金融商品取引システムのクラウドサービス「Voyager(ボイジャー)」につきましては、株も先物もFXもひとつのサービスで全て取引が行えるような設計になっておりますので、FXの商品につきましても引き続き業績を伸ばしていきたいと考えておりますし、株の商品についても、これから、より多くの金融機関に使用していただけるよう、積極的なセールスを行ってまいります。
Q.9
社長の報酬はいくらでしょうか。多額すぎるのではないでしょうか。
A.9
私個人の意見といたしましては、成果を上げている日本の大企業の経営者はもっと報酬を得ても良いと考えております。ただし、株主様に対するコミットメントを守るということが前提であり、コミットメントを守ることができなかった場合には、当然、賞与はカットすべきと考えます。
実際に当社では、前期のコミットメント(業績目標)を守ることができなかったため役員分の賞与をカットいたしましたことに加え、執行役員分の賞与についても自主的に賞与をカットしております。昨年においては、1億円を超える報酬を得た役員はおりませんでした。
今期は、株主の皆さまとのコミットメントを必ず達成いたしまして、その上で、適正な報酬をいただきたいと考えております。
以上が質疑応答の内容となります。
今後ともどうぞよろしくお願いします。