当社は、下記の通り2009年3月期第3四半期業績を発表しました。
まずは業績概要からご説明させていただきます。
2009年3月期 第3四半期決算概要(連結)
売上高 :8,109百万円(前年同四半期比66.6%増)
営業利益 :1,272百万円(前年同四半期比16.1%増)
経常利益 :1,236百万円(前年同四半期比12.5%増)
四半期純利益 :723百万円(前年同四半期比17.5%増)
受注残高 :7,093百万円(前年同四半期末比12.4%増)
以下、第3四半期決算の主なトピックです。
(1)連結売上高8,109百万円 (前年同四半期比66.6%増)
連結売上高は前年同四半期比66.6%増の8,109百万円となりました。
以下、分野別・事業セグメント別の主なトピックをご紹介いたします。
分野別
■インターネット取引システム
インターネット取引システムの売上が対前年同四半期比175%増の4,119百万円となり大きく増加しました。特に、個人投資家向けを中心に大きく市場が伸びているFX取引システムについては、ソニー銀行、マネーパートナーズに販売するなど好調に推移しました。
また取引所FX取引システムである大証FX(仮称)の受注をきっかけに一段とFXシステムの引き合いは強まっており、当該分野におけるトップシェアのシステムとして強い競争力を保っていると認識しています。*大証FX(仮称)システムは2009年春より稼動予定です。
■ディーリングシステム
従来からの主力分野であるディーリングシステムにおいては大型案件がなく、当四半期はリピート案件中心の展開となったため前年同四半期比19.0%増の2,646百万円となり、ほぼ横ばいとなりました。
しかしながら、当社がシェア拡大を狙うメガバンク向けシステムの売上高については1,544百万円と拡大することができました。
事業セグメント別
■システム・インテグレーション(SI)
期首計画通り、大型開発案件が複数あるUMS(導入)にエンジニアリソースを振り分けたため、SIの売上は前年同四半期比23.9%増の2,885百万円と微増となりました。
■UMS(導入)
「SPRINT」導入案件を中心に、UMS(導入)売上は前年同四半期比633.8%増の1,244百万円と大幅に増加しました。また、2009年春の稼動を目指す大証FX(仮称)システム導入案件については要件定義~設計フェーズまでが完了しており、第2四半期より売上の一部が計上されています。*「SPRINT」とは、当社が金融機関に向けてサービス提供している個人投資家向けインターネット取引システムの総称です。
■UMS(サービス)
現在、ネット証券を中心として合計11社(導入中含む)に採用されている「SPRINT」を中心に、UMS(サービス)の売上は前年同期786百万円から1,669百万円と倍増しました。
(2)売上総利益率39.9% (前年同四半期比4.4ポイント減)
売上総利益率は、前年同四半期44.3%から39.9%に低下しました。
主な低下の要因として、システム・インテグレーションと保守の2つが挙げられます。
まず、システム・インテグレーションに関しては、当初の計画以上の開発工数が発生した特定案件について、今後の追加工数を考慮して仕掛品評価損を計上した影響により、前年同四半期比3.8ポイント減となりました。
次に、保守に関しては、前年同四半期に64.2%と特例的に好調だった保守の利益率が、前年同四半期比10.5ポイント減の53.7%と想定どおりの水準に落ち着いたことによるものです。(当社は保守の想定利益率を55%に設定しています)
(3)UMS事業向け研究開発費754百万円 (前年同四半期比201.5%増)
当社は2012年3月期を最終事業年度とする5年間の「第二次中期事業計画」において、最初の3年間を「投資フェーズ」と位置づけ、UMS事業の立上げ・拡充を目的とした先行投資を集中的に実施しております。当期はその2年目にあたります。
この成長戦略に基づき、当四半期はUMS事業の積極展開に伴い、予算値を上回る754百万円(前年同四半期比201.5%増)を販管費内研究開発費として計上しました。なお、期首計画では3Qまでに当該費用として410百万円を消化予定だったため、予算比で83.9%増となりました。
(4)連結営業利益1,272百万円 (前年同四半期比16.1%増)
前年同期比で66.6%増と売上高が大幅に伸びた一方、利益面においては、将来への布石としてUMS事業向け研究開発費を予算比344百万円増額し、754百万円支出したことから、売上の伸びと比べて利益の伸びが小さくなっています。
結果として、連結営業利益は前年同四半期比16.1%増の1,272百万円となりました。
(5)受注残高7,093百万円(前年同四半期末比12.4%増)と通期業績予想の上方修正
当期経営成績の先行指標となる受注残高は7,093百万円となり、当期の受注状況は順調に進捗しております。このうち当期計上予定額は3,017百万円であり、当四半期終了時点で期初に計画していた通期連結業績予想売上高10,500百万円を達成することが確実なため、本日(1月28日)付で通期連結業績予想を上方修正しました。
なお、利益に関しては、来期以降の成長への布石として研究開発費を増額するため、期初計画通りとなっています。
以上、当第3四半期決算の主なトピックをご紹介させていただきました。
通期売上高の達成に向けて、受注残高の積み上がりは極めて順調な状況ではありますが、最終的な顧客への納品を期末までに着実に遂行することで、確実な当期見込業績の達成を目指します。
なお、当ブログでも何度かご説明させていただいておりますが、当社は、売上の計上基準として「検収基準」を採用しています。そのため、顧客へのシステム納入が集中する3月、つまり第4四半期に売上が偏る傾向があります。
(「検収基準」とは、当社が顧客にシステムを納入し、その確認(検収)を顧客から「検収書」という形で受領した時点で、初めてその案件を売上計上するものです)
サブプライム問題に端を発する金融市場の混乱は、第2四半期と同様、当期の受注活動においては顕在化しておりませんが、今後影響が生じる可能性があると認識しております。当社では来期以降の金融機関のIT投資動向を注視し、お客様の真のパートナーとして、積極的な提案活動等による案件の掘り起こしを進めてまいります。
■参考
2009年3月期 通期業績予想概要(連結/業績上方修正後)
売上高 :11,500百万円(前期比41.4%増)
営業利益 :2,510百万円(前期比20.6%増)
経常利益 :2,500百万円(前期比20.5%増)
当期利益 :1,475百万円(前期比19.5%増)
その他、当四半期業績の詳細に関しましては、決算短信をご確認ください。
